海南大学農学院は、以前は華南熱帯農業大学農学院と言ったが、最近海南大学と合併した。合併は政府の政策で、職員の賛否にはお構いなく、否応なしで有無を言わせないものだそうだ。以前は学生数1万人の単科大学が今は4万人の総合大学になった。メインキャンパスは海口市にあり、農学院は島の中西部ダン州市にある。中国の大学では、学生も職員もすべてキヤンパス内に居住するのが一般的で、キャンパスは広大で、大学施設の他に職員・学生の宿舎、食堂、各種のお店があり、キヤンパス自体が小都市になっている。
キャンパス内には、水田、果樹園、ゴム林、バナナ園などが広がり、農場、栽培施設も大規模である。最も驚いたのは、無菌培養施設で、毎年1千万本のバナナ培養苗を島全体に供給しているそうである。中国では、大学に対する社会あるいは政府の期待は大きいようである。また、その養成に応えるため、大学の責任は大きい。